人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

344i

miyoshiai.exblog.jp

凧とかうんことか

14日に凧揚げをした。
以前にも記述したUTM関連の凧揚げワークショップ。
8月末に凧自体は凧職人を呼んで制作していたが、天気が悪くてあげる機会を二回くらい逃していたため。

14日午後一時、集合場所の隅田公園内山谷掘広場を目指す。
浅草の駅をおりて少し歩いたらアサヒビールの本社が見えた。
凧とかうんことか_c0168876_0325725.jpg

小さい頃以来な気がしたので嬉しくなってウンコビルウンコビルと連呼してみる。
でもすでにみんな遅刻気味だったのでちょっと急ぐ。

うんこビルのうんこはもちろんうんこではないけれど、ビールの泡でもなく、人間の心の炎を表しているそうです。
日照権の問題で縦につくれなかったらしく結果としてこういう形に。

あとからバイト先の友達にデザイナーはフィリップスタルクだと教わる。
大御所なのに全然知らなかったので、ほかにどんなデザインをしてるのかを聞いてみたら、我々バイトがふだん森アーツセンターギャラリ−で監視してるときに座っている透明な椅子も彼のだよ、と言われた。

そうか。ちっちゃいころ大好きだったうんこの人がつくった椅子に大人になった今気付かずに座っていたのか、と考えると感慨深い。



で、

凧揚げはなかなか楽しく開催されました。

今回作った江戸凧は空に低く浮かべて図柄を楽しむのが粋とされてる凧らしい。
昔から大量生産するために版画が手法として使われていたそうです。
材料は和紙とたけひごとたこ糸のみの超シンプルですが、一度風にのせてあげてしまうと手首の微妙なコントロールだけで何時間も空にその姿勢を保っていられます。
ストイック。
凧とかうんことか_c0168876_0451734.jpg

でも逆に、しっぽがちょっと短いだけでくるくるまわって全然あがらなかったりする。
繊細。


季節はずれ感は否めなかったけど、とおりがかったおじいちゃんたちは目を輝かしていました。


10月20日からワークショップの様子、凧が浅草公会堂で展示されるとのこと。


あともうひとつ。いま、版画研究室、デザイン科大学院共同でオフセットと手刷りを併用した印刷をテーマとした作品を制作しています。
基本オフセットなのでエディションがたくさんとれるため台東区内各所(図書館とか区役所とか)に無料で配布。
形態は本屋さんが本を買うときにつけてくれるブックカバーを真似しています。
100倍凝ってるけど。
見つけたら持ってかえって使ってください。

たこもこっちの企画も、版画をツールとして生活の中に機能させる、という話がもとになっています。
ファインアートでの版画っていう枠組みはひとまず置いておいて、なにかの媒体に画像イメージを載っけることで、自分たちが描いた絵をただのデータとしてとらえてもらって、利用する人たちにいろんな見方をしてもらう。


現代美術の平面て終着駅が結局ギャラリーでの展示になってしまうので、落としどころをたくさんつくるのは楽しいです。
by 344i | 2008-09-21 01:27 | news
<< 更新しました しろがね >>